私があなたであなたが私!?
私は自分を落ち着かせた。
その間にも彼は猫をなでると
「またな」とにっこり笑って
立ち上がった。
こっちに来る!
私は反射的に電柱に隠れた。
体は当然はみ出てる…
こんな格好見られたら
恥ずかしい!
私はつま先で立ち、
手をピーンと伸ばした。
電柱と一体化しようとしたが
それでもはみ出てる…
彼は神社の鳥居を抜けると
普通に出ていった。
そして私が通ってきた道の
方角に曲がり、
ゆっくりと歩いてく。
見つからなかった!
「ふぅ」
私は冷や汗を拭った。