私があなたであなたが私!?
それにしても本当にカッコいい人だったなぁ。
こんな出会いがあるなんて…!!
神様も私を見捨てなんか
なかったんだ!
ありがとう、神様!
私は指を組み、
空に祈りを捧げた。
ん?
でもまてよ。
彼が誰なのか全く分からない!
そんなんじゃ
意味がないわー!
「でも見られただけでもいいか」
けっこうポジティブに
私はつぶやいた。
見れただけマシ!
あんな美形はそういるもんじゃないし…
いや〜
いいもの見れたわ〜
私は満足げな顔をする。
「あの人どうしちゃったの?」
小さな子供が私を指差して
お母さんらしき人に聞いた。
「しっ!見ちゃだめよ」
そんな男の子を
道の脇に寄せて
お母さんは私から遠ざけた。
そう言えばこの格好のまま
ずっと立ってた!!
私はカァーと顔を赤くして
体制を整えた。
は、恥ずかしい…