私があなたであなたが私!?




瑠璃の明らかな豹変ぶりに、二人は驚いたがすぐに自分達が何を言われたか思い出すと、顔を真っ赤にしながら言った。



「お嬢ちゃんよぉ。ちょっと可愛いからってあんま調子こいた事言ってんじゃねぇぞ、おい」



ゴリラはポキポキと指を鳴らしながら、じりじりとこちらに近づいてくる。



やだ、瑠璃また誉められちゃった?



「もう可愛いだなんて分かってるわよ〜」



ニヤニヤ笑いながら照れる瑠璃に、明らかに「こいつアホか」という目で呆然とヤクザ二人は見つめた。



しかしすぐに目つきを変えると、今度はタコイカが言う。



「おいてめぇ。あんま変な事言ってっと女でも容赦しねぇぞ!」



今まで一番低く凄みの効いた声だった。



瑠璃でもさすがにその危険さに気づいた。



もしかして……



今の状況ってかなりヤバい?
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