私があなたであなたが私!?




「おぉ〜!」



パチパチと周りで見ていた通行人達が拍手した。



街中でいちいち騒動を起こすヤクザの連中は毎回同じで、そんな奴らが伸びきっているのが嬉しいのだ。



しかも女の子が一人で片付けてしまったのだから。



瑠璃はある感情を抱き初めていた。



待って、待って。



これってもしかして――…



「瑠璃の王子だわ!」



思わず口に出して言ってしまった。



キラキラした目で柊を見つめる。
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