私があなたであなたが私!?
「えっ……?」
恐る恐る振り返った柊を尊敬の眼差しで見つめる。
あんなにカッコいい人、この方しかいないわ!
そうよ、そうだわ!
男なんかろくでもないのばっか。
でもこの方は違う。
瑠璃を悪者から助けてくれる王子様!
いえ、瑠璃のナイト様!
憧れの王子様はこんな近くにいたのね……。
瑠璃は熱い眼差しを振り返った柊に向けた。
それなのに瑠璃ったら、今までどうしてあんなに酷い事を……。
「あ、あの!」