私があなたであなたが私!?




明らかに動揺が隠せない優は必死で目をそらそうとする。



「いや、これは別にその……」



しかし瑠璃はその嘘を逃さなかった。



ニコッと笑って言う。



「やっぱりそうなんですね」



「うっ」



逃げ場を失った優はうめくと、よろけた。



やばいわ、やばいー!



バイトやってるってバレたら退学になっちゃうかもしれない!



というかこの子の笑顔、怖っ!



瑠璃はなおもニコニコしている。
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