私があなたであなたが私!?




「それにしても卵を買うだけなのに遅かったな」



薫は皿を片付けている。



「うん、まあいろいろあってさ」



あたしは卵を奥の冷蔵庫に閉まった。



今はお客はいないらしい。



まあこの微妙な時間に来るのはだいたい一人で来たり、学生で学校の帰りに寄る人達ぐらいだろうな。



「あのこれってどこに置いたらいいんですか?」



「これはね……」



千夏は物覚えがいいし、結構テキパキ動いてくれる。



紀世(キヨ)さんが休みの為、今日は二人でやるつもりだったのだが、一人でも手伝いが増えてくれると助かる。
< 170 / 221 >

この作品をシェア

pagetop