私があなたであなたが私!?




「はい。お母さんはおっとりしてるので意外と天然なんですよ」



「へぇ。じゃあお父さんの方もおっとりしてるわけだ」



「いや父はちょっと…」



苦い顔をして辺を向く千夏にあたしは頭にハテナの文字を浮かばせた。



まあでもお父さんは出張で、おっとりしてるお母さんがいるだけなんだから、問題ないか♪














「二人はもう帰った方がいい」



ゴーデンタイムになり、客足が一層多くなった頃だった。



薫は鉄板でお好み焼きをひっくり返しながら言った。



時計を見ればもう八時。



確かに千夏んちだったら真面目そうだし、ヤバい時間帯だもんな。



薫に遠慮なんかしないけど、こんな時間帯に薫一人で店をやらせるのはさすがにキツい。



「千夏、門限何時?」



バタバタと皿を運び終えた千夏にあたしは聞く。



「うちんちは門限ないですよ」
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