私があなたであなたが私!?




「やっだ〜、忘れちゃうなんて酷いわ千夏。鶴子じゃない」



もうまったく、と言いながら千夏"お母様"はバシっと肩を軽く叩く。



そんな中、あたしは呆然としていた。



鶴子……。



―――源 鶴子?!!



「あの伝説の“赤鶴の悪魔”?!」



そう、“赤鶴の悪魔”とは何年も前に存在した伝説のヤンキー!!



その女の歩いた後は真っ赤に染まり、血に濡れた鶴という意味でその強さは最早、悪魔だったという。



まさかそのあたしの憧れる鶴子さんが目の前に……!!
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