私があなたであなたが私!?




「初バイトで緊張すると思うけど、分からない事があったら俺に迷わず聞いてね」



そう言ってニコッと笑う薫さん。



はい!

もちろん聞きます!



すかさず心の中で返事をした。



やっぱりなんて優しい人なんだろう。



こんな人が一生そばにいてくれたらな………



いかんいかん!



なんて大それた事を!



いきなり頭をぶんぶん降り出した千夏を見て薫は首を傾ける。



「まあとりあえずまだお客さんも来てないし、テーブルとかふいてもらってもいいかな」



「あっはい!」



私は急いで台所に台ふきを取りに行った。
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