私があなたであなたが私!?




突然、今度はガラガラとドアが開く音が聞こえた。



お客さんかな?



とドキドキしながら見たら優さん。



「あっおかえりなさい、優さん」



台を拭きながら私は言った。



「それにしても卵を買うだけなのに遅かったな」



お皿を片付けている薫さんが言った。



まあでもそのおかげで嬉しい事もあったんですけども……。



いや、私は何を優さんに対して失礼な事を言ってるんだろうー!



すると優さんはその言葉に一瞬、困ったような顔をした。



「うん、まあいろいろあってさ」



あはは、と乾いた笑いをする優さんを見ていると何かあったのかな?と一瞬思ってしまった。
< 203 / 221 >

この作品をシェア

pagetop