私があなたであなたが私!?
突然、今度はガラガラとドアが開く音が聞こえた。
お客さんかな?
とドキドキしながら見たら優さん。
「あっおかえりなさい、優さん」
台を拭きながら私は言った。
「それにしても卵を買うだけなのに遅かったな」
お皿を片付けている薫さんが言った。
まあでもそのおかげで嬉しい事もあったんですけども……。
いや、私は何を優さんに対して失礼な事を言ってるんだろうー!
すると優さんはその言葉に一瞬、困ったような顔をした。
「うん、まあいろいろあってさ」
あはは、と乾いた笑いをする優さんを見ていると何かあったのかな?と一瞬思ってしまった。