私があなたであなたが私!?
それから夕方のお客さんが来ない緩やかな時間が続いていく。
それにしても……
学生さんしか来ないんだなぁ。
お店にいるお客さんを見渡しながら私は思った。
今は二組ほど来ていて、男子のグループと女子のグループ数人ぐらいだ。
夜に比べたら少ないかもしれないけれど、お好み焼き屋にしては学生がほんとに多い。
まあ、その理由は―――
「あの兄妹さんだよね…」
私はあははとひきつった笑いをしながら接客をしている優さんと薫さんを見つめた。