私があなたであなたが私!?




「千夏、門限何時?」



やっとまともに皿を運び終えた時、優さんが言った。



「うちんちは門限ないですよ」



私がそう答えると二人はきょとんとした顔になった。



えっ、そんなにおかしい事なのかな。




すると薫さんはん険しい顔つきで優さんに向き直った。



「優、早く帰ってあげろ。千夏ちゃんのお母さんも多分心配してると思う」



いやでもうちのお母さんはあんなだから多分心配になったりしないと思うな…。



私はそんな事を思ったが、あえて口に出すことはしなかった。



「うん……。でもこの時間帯に一人だけってキツいよ。今日は紀世さんもいないんだから」



優さんの表情もとても心配そうだ。



私はその言葉を聞いて、ちらっとのお客さんの方を見た。



もうこんなにお客さんがいるのにさすがの薫さんでも一人でこの大勢に対応するのは限界がある。



でもそんな事を考える前から言う事は決まってたわけで。
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