私があなたであなたが私!?




私がニコニコ笑いながら
歩いてた時、
後ろで声がした。



「お客様!忘れ物です」



「へっ」



私は突然のことでびっくりして
後ろを振り返った。



するとそこには走ってくる
あの従業員の女の人が!



私、何か忘れ物してたっけ?



そんなことを思いながら
その女性を見た。



その手にはビニールに入った
お好み焼きのパックが!



そういえばお母さんに買ってた
お好み焼きっ!



危ない、忘れるとこだった!!



「す、すみません!」



私はあせりながら
走ってくる従業員の人に
あやまった。



すると女性はにこっと笑って
私にその袋を渡した。



「いえ、
私共も渡しそびれたので…
あの、ところで
△△中の方でしょうか?」



遠慮気味にそう聞いてくる
彼女に私はびっくりした。



「あ、はい…一応……」



私は下をうつむきながら言った。



まぁほとんど
空気と一体化してるけど…
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