私があなたであなたが私!?




「やっぱり!
そのセーラー服、
そうですよね♪
実は私も…」



「お〜い!
それ別のお客様のやつだぞ!」



彼女が何か言いかけた時、
今度は後ろから
王子様が走ってきて言った。



片手には別のビニール袋。



こっちの女の人も間違えて
持ってきちゃったのか〜



私はその王子様にも
お礼を言おうと前に出た。



「あのありが……」



言い終わる前に私は
ずっこけてしまった。



顔面をぶつける。



い、痛い…



ほんとドジだ…



は、恥ずかしい!



それにメガネを
落としてしまった!



何にも見えない!



そんなぼやけた視界の中、
王子様が私のもとへ
駆け寄ってきたのが
音でわかった。



「大丈夫ですか!?」



優しいなぁ王子…



「は、はい…」


私はそう返事をして
王子を見つめる。



「…!!」



すると王子が目を見開いて
こちらを見た。



えっ
そんなに素顔がヤバいのかな?!



私は顔を赤くして
その顔を隠そうとした。



「優にそっっくり!!!!」



へっ?
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