私があなたであなたが私!?
まさか…
考えてもみなかった…
「ありゃ?
行ってなかったっけ?
薫はあたしの5つ上の兄貴だよ」
そ、そうだったのか〜
はぁ、ホッとしたぁ
「薫は大学行かないで
働いてるんだ〜
あたしも学校には
行きたいんだけど
なかなか―――!!」
柊さんは私をちらっと見て
顔を輝かせた。
い、嫌な予感が…
「ねぇ、千夏ちゃん!
あたしと入れ替わってみない?」
入れ替わるゥー!!?
そんなことが出来るはずないっ
絶対バレちゃうよ〜
「そしたらあたしの唯一苦手な
勉強の成績も上がるし♪
それにこんだけ似てたら
絶対バレないって」
「で、でも
学校行けないんじゃ…」
「そうだった…」
私の意見を聞くと
柊さんはしょんぼりと
肩をおろした。
そんな柊さんを見て
薫さんがニコッと笑う。
「家のことなら大丈夫。俺がなんとかしとくよ。
そろそろ優には
学校に行ってもらおう
と思ってたし」