私があなたであなたが私!?
〜♪
学校でお馴染みのチャイムの音が鳴った。
みんなゆっくりと席に座る。
三年にもなるとみんな気が抜けてくる。
この前もほかのクラスの男子が暴力事件起こしたとか言ってたっけ。
あと一年、我慢すればいいものを…
そうすれば普通に高校に行けるのに。
みんな分かってない。
私はふぅとため息をついた。
そう、あともうちょっとよ!
あと11ヶ月と5日!!
それまでこの状況に耐えれば!
私はそんなことを考えてた。
そしてふと、前の席を見る。
前は柊 優[ヒイラギ ユウ]って子の席だけど優という子は学校に来てない。
いわゆる不登校だ。
なんでも物凄くアレててすでに鑑別所の経験者だとか。
怖すぎる!
出来ればあまり会いたくないな〜
でも柊さんは一年と二年の初めまでは学校にちゃんと来てたらしい。
なんでいきなり来なくなったのかな?
私は疑問に思った。
いや、ダメよ!千夏!!
人のことよりまず自分!
私は考えてことを消すかのように頭をブンブン振る。