私があなたであなたが私!?




次の日の学校は
朝から騒がしかった。



「えっあの噂の柊 優が
学校に来たの!?
なんでなんで?」



「あれが噂の柊先輩?
うわ〜
絶対近づきたくないな〜」



「まじ?柊ってあの?
俺ファンなんだよな〜」



そんなざわざわした廊下を
優さんはさっそうと歩いた。



周りのことは
気にしてないみたいだ。



そしてきれいな長い黒髪を
たなびかせながら
優さんは静かに
私の前の席に座った。



オ、オーラが違いすぎるー!!



私はそんな優さんを見た瞬間に
思った。



こんな人と入れ替わるなんて
絶対無理ー!!!!



私がそんなことを考えてると
優さんはこちらを振り返って
にかっと笑うと
「おはよう」とあいさつをする。



私はあせりながらも
「お、おはよう」
なんて少しかみながら
言ってしまった。



は、恥ずかしい!



たったこれだけのことでも
周りはざわつく。



「えっなになに?
地味子と話してんじゃん。
あの二人はいくらなんでも
違いすぎでしょ」



「だよね
てか柊さんが
脅してるんじゃね?」



「それっぽい〜」



き、聞こえてます…



確かに私たち二人で話してたら
カツアゲされてるようにしか
見えないよね…
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