私があなたであなたが私!?
「はぁ…」
私ががっくりと肩をおろす。
すると優さんがこちらを見て
にかっと笑うと
「どした?」
と聞いてきた。
なんて優しい人…
私は感動した。
「うわっ柊さん笑ったよ」
「なんかめちゃ地味子と
仲良そうじゃない?」
「でも柊に地味子はないっしょ〜」
教室の隅で
アハハと笑うクラスメートたち。
こんな風に言われるのは
なれてるけど
優さんまで言わなくても……!
私は怒りをこめて
手を強く握った。
私のせいで優さんまでっ。
悔しかった。
自分が腹ただしい。
私は優さんにあやまろうと
前を向こうとした。
「あの…優さん、ごめ―――」
「あ゙?」
へっ?
私はびっくりして優さんを見た。
すごい形相で
彼女達をにらんでいる。
ゆ、優さん??
まさかこれが凶暴化!?