私があなたであなたが私!?
二時間目、数学。
「じゃあ柊、
ここを解いてみなさい」
えっ
いや無理無理!
べ、勉強だけは〜!
「えっと、分かりません……」
しょんぼりした顔であたしは
そう言うと席に座った。
「仕方がないな。
じゃあ源、解いてみろ」
数学の松本先生こと
マツ先が呆れた顔で言った。
相変わらず頭ははげている。
てか、無理でしょ。
こんな難しい方程式―――
「X=7、Y=3ですよね?」
―――???
おお〜といい周りの驚いた声が
聞こえた。
いやいや、千夏?
何でそんなに頭いいわけ?
「さすがは源だな。
柊、見習っとけ」
「はい…」
私はしぶしぶ返事をする。
てかこんなに頭いいとか
反則でしょ!
というかほんとに
入れ替わって大丈夫かな……
「はぁ…」