私があなたであなたが私!?




そして私たちは
お互い髪型を変え、(私はストレート、優さんは三つ編みに)
トイレから出た。



ここから始まるんだ。



私たちの入れ替わり生活が。



なんだか清々しい!



初めは不安だったけどこれからは地味子を卒業できるんだ!



それはそれでとても嬉しかった。



トイレに入ってだいぶたったから登校してくる生徒も随分多くなってきた。



心なしかすごい
見られてるような……



そうか!
私、優さんになってるんだから
目立ってるんだ!



私は今更ながらに気づいた。



地味子と呼ばれていた私は
存在感ゼロだったからなぁ



そう思うとなんだか
目立ってるって嬉しい♪



「ちょ、千夏!」



小声で隣にいる優さんが
話しかけてきた。



「もっと胸張って歩きなよ!
あたしは背丸めて歩くから」



そうでした!



入れ替わっているんだから
もっと優さんに
なりきらなくては!



私は胸を張って
堂々と歩くことにした。
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