私があなたであなたが私!?




教室に入ると
なぜか私が入っただけで
ざわめいていた教室が
シーンと静まり返った。



う、わー……



私は気まずそうに
歩こうとしたけれど
入れ替わってるってことを
思い出してハッとすると
ツーンとした態度で
ドカッと席についた。



う、うまくできたかな?



軽く不安な私。



するとまたひそひそ声が
聞こえてきた。



「来たよ、柊さん。
相変わらず怖ー」



「でもあたしは
カッコいいと思うなぁ。
強いしハキハキ言えるし」



「確かに」



やっぱり優さん人気あるんだな。



そりゃそうだよね。



私だって憧れますもん!



それにしてもそんな優さんに
私がなってる
ってなんか不思議な気分……
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