私があなたであなたが私!?
隣にいるのは
私そっくりの優さん。
あまりに似すぎてなんだか鏡を見ているよう。
すごい!
私が二人に増えたみたい!
そして私は歩きながら窓を見た。
そこに映ったのは
優さんの姿をした私。
でもなんかすごい気が弱そうな顔をしているからなんだか優さんじゃないみたい……
だめだ、こんなんじゃ!
もっといつもの優さんのみたいに笑わないと!
にへー……
私は窓を見ながら笑った。
すると隣でギョッとした顔の優さんが窓から見えた。
「ちょ、千夏――…あっ」
「へっ?」
私はマヌケな声を出しながら
優さんの方を向こうとした
その時!
ゴン!
すごい音がして
私は前の壁に衝突した。
そしてみるも無惨に
その場に倒れる。
「い、痛い……」
私は顔を伏せたままつぶやいた。