私があなたであなたが私!?
私はすぐに立ち上がるとパンパンとほこったスカートを叩き、何事もなかったように言った。
「あーあ。いらない壁ですわねぇまったく困っちゃうわ」
よし、こんな感じか。
私は決まったとでもいうふうに
フッと顔をほころばせた。
「いやいや、決まってないって千夏……それは一体何キャラ??」
優さんが私の肩にポンと手をおいて悟ったような顔をした。
ん?完璧じゃなかったっけ今の。
―――というかチャイム、もう鳴ってしまうのでは?
〜♪
しかし気づいた時には
遅かった!!
私たちは大慌てで美術室へ!
なんとか間に合ったみたい。
だめだなぁ。
もっと優さんを研究して
言う言葉とかを考えなきゃな…
もっと一週間のうちに
考えとけばよかった……
いや、しかしもう入れ替わっちゃったし、それ以上は頑張らないとなぁ。
「あら、柊さん。
どうして突っ立ってるの?」
はっ!
私はどうやら教室のドアの前で突っ立ってたようだ。
先生がこちらを疑いの目で
見てる!
「す、すみません」
恥ずかしい〜