私があなたであなたが私!?




「それにしてもさ、千夏って絵を書くのも上手いんだね〜」



優さんが私の書いてるスケッチブックをのぞいた。



「そ、そっかな」



先生には誉められたことあるけど友達に誉めてもらえたのは初めてだなぁ♪



思わず書くのに圧がかかる。



「あはは、優さんはそのまま提出するの?」



あんまり嬉しいからにこにこしながら言った。



友達っていいなぁ〜



すると優さんはにっこりといつもの笑顔をした。



「そりゃね♪
あたし絵下手だし、何よりこの千夏が一番似てるっしょ」



あはは……



つまり私は棒人間がぴったり…



でも確かに。



「はーい、じゃあチャイムなる前に絵を提出してー」



みんながガヤガヤと動き出す。



「千夏、名前間違えないでよ?」



「は、はい!」



危ない危ない!



源まで書いてた!!



「助かったぁ!
優さんありがとう」



「いえいえ」



優さんはニカッと笑う。



次の授業は確か体育だったっけ。



よし、優さんのためにも頑張らないと!



私は拳に力を込めた。
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