私があなたであなたが私!?




「そっか♪ちょっとびっくりしちゃったよ」



智子はこちらを見て笑顔をもらす。よし、なんとかバレてないわね。



智子の笑顔を見て確信してるとなんか変な音が…



ゴッチーン!!



すかさず横を見たら柊 優が倒れている。



な、なんでぶつかってるわけ??



「今の見た?瑠璃ちゃん。なんか柊さんボケて壁にぶつかっちゃってるよ」



ボケて?



あの柊 優が??



そう言えば柊 優ってあんなに天然だったっけ?



怪しいわ…



「い、痛い…」



そう言ってぺたんと座り込んでいる柊 優。



はっ
そうか!



あれは演技なのね??



わざと転けたふりして周りに構って貰おうっていう作戦ね??



そう、きっとそうだわ!



あの柊 優がボケて壁にぶつかるなんて絶っ対有り得ないもの!!



それにしてもやるわね、
あの子。



瑠璃のライバルにふさわしい!
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