私があなたであなたが私!?




「瑠璃ちゃーん」



体育館へ移動してる時、外の窓から一組の男子が見えた。



「頑張ってね、バスケ!!」



「うん、ありがとう♪」



そうか、天川瑠璃さんかぁ。



彼女すごくモテるもんなぁ。



可愛いし。



あんな人は高校デビューする必要ないもんな。



羨ましいー!!



あんな明るい性格だったら、と私は思いながら前にいる瑠璃さんを見つめた。




するとなぜかこちらに気づいたのか目が合ってしまった。




ニコッと笑ってひらひらと手を振る瑠璃さん。




優しい!!
優しすぎるー!!




感動のあまり、私は必死に手を振った。それにまたニコッと笑う瑠璃さん。




やっぱりクラスのアイドルさんはすごいなぁ…




私は前を歩いていく瑠璃さんを見つめながら心底思った。
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