ホスト☆ガール

……げっ
まさかさっそくバレた?!


と、そこに姉ちゃんが登場
した。

 「「「「波瑠奈さん、
 おはようございます!」」」」


姉ちゃ~ん、
やっぱりあたしがホストとか
無理があったよぉ…

あたしは、必死で姉ちゃんに
目でそれを伝えた。


すると、姉ちゃんはあたしの
方を全く見ず、にっこりした後

 「響哉…、
 あんた、あたしに本気でそれ
 言ってる?」

 「ひっ……」

栗色ヘアの人は、ひくひくと
頬をひきつらせた。

見ると、姉ちゃんは…
ブラックなオーラを醸し出し
ながら、悪魔のような微笑みを
浮かべている。


な、何、どうしたの……?


 「や、やだなあ
 波瑠奈さん、冗談ス…「響哉!
 今日から1週間トイレそうじ
 の刑!!」


…え?トイレ…そうじ??


 「そ、そんなあ~」

ホストたちが、ドッと笑った。
栗色ヘアの人は…
肩をがっくり落としている。


あ…、
バレたんじゃなかったんだ。

焦ったあぁ…。


 「はい、
 じゃあ、今週のトイレそうじ係
 も決まったとこで」

俊広さんが言った。

 「夏輝は、まあ初めは当然
 誰かのヘルプとして、ついて
 もらって、色々学んでもらおう
 と思うんだけど…

 誰か、いける人いる?」

< 11 / 29 >

この作品をシェア

pagetop