ホスト☆ガール
ギリシャ彫刻のような美形
でスタイルも抜群でホストで
そしてゲイ。
…なんて濃いキャラクター
なんだ!
今も慧太さんは、ド派手な
格好をしたオバサンに、至高
の笑顔を向けている。
こんな完璧な笑顔の人が
ゲイだなんて……
女としてはやりきれません。
「それにしても素敵ねぇ、
慧太くん。
私、悩殺されちゃいそう
だワ」
服も化粧もド派手なオバサン
が、慧太さんにとろけた笑顔を
向ける。
目を覚ませ!
オバサン、どんなに色目を
使ってもこの人はあなたに
落ちることはないんだよ!
だってゲイだもの!
なんて思いながら、グラス
に口をつけるあたし。
だけど、慧太さんはにっこり
笑って
「そんな。
俺は、いつも君の色気に
悩殺されてるよ」
「あら~ん!
慧太くんったら、もうっ」
騙されるなっ、
悩殺されてないから!!
この人はどんなにセクシーな
グラビアアイドルが目の前に
いても決して悩殺されない。
だってゲイだもの。
冷酷にそんなことを考えて
いたあたし。
しかし、そのとき
「でもぉ~」
オバサンが、あたしに
流し目を送りながらにじり
寄ってきた。
「私、夏輝くんも素敵だと
思うワァ」
「え゛、俺?!」
走る虫酸と格闘しながら、
あたしは聞き返す。
オバサン…
残念ながらあたしもあなた
には落ちないよ。
だって、あたしの正体は
『男・夏輝』じゃなくって
『女・菜都希』だもの!
まあ、オバサンはそんなあたし
の心中を知るはずもなく
「そ~う、
夏輝くんって、とっても
かわいいから
手取り足取りいろいろ教えて
あげたくなっちゃう」
と言って、ウフッと笑った。
「は、ははは……そう?」
あたしは思わず顔の筋肉に
力を入れた。
か、顔がひきつってそうで…
「ねぇ、夏輝くん」
オバサンがあたしの方に
にじり寄りながら言う。
「色々大変だと思うけど
がんばって。
何か起こったら私がすぐ
助けてア・ゲ・ル!」
……それを聞いて、あたしの
体にさぶいぼが出たのは言う
までもない。
でスタイルも抜群でホストで
そしてゲイ。
…なんて濃いキャラクター
なんだ!
今も慧太さんは、ド派手な
格好をしたオバサンに、至高
の笑顔を向けている。
こんな完璧な笑顔の人が
ゲイだなんて……
女としてはやりきれません。
「それにしても素敵ねぇ、
慧太くん。
私、悩殺されちゃいそう
だワ」
服も化粧もド派手なオバサン
が、慧太さんにとろけた笑顔を
向ける。
目を覚ませ!
オバサン、どんなに色目を
使ってもこの人はあなたに
落ちることはないんだよ!
だってゲイだもの!
なんて思いながら、グラス
に口をつけるあたし。
だけど、慧太さんはにっこり
笑って
「そんな。
俺は、いつも君の色気に
悩殺されてるよ」
「あら~ん!
慧太くんったら、もうっ」
騙されるなっ、
悩殺されてないから!!
この人はどんなにセクシーな
グラビアアイドルが目の前に
いても決して悩殺されない。
だってゲイだもの。
冷酷にそんなことを考えて
いたあたし。
しかし、そのとき
「でもぉ~」
オバサンが、あたしに
流し目を送りながらにじり
寄ってきた。
「私、夏輝くんも素敵だと
思うワァ」
「え゛、俺?!」
走る虫酸と格闘しながら、
あたしは聞き返す。
オバサン…
残念ながらあたしもあなた
には落ちないよ。
だって、あたしの正体は
『男・夏輝』じゃなくって
『女・菜都希』だもの!
まあ、オバサンはそんなあたし
の心中を知るはずもなく
「そ~う、
夏輝くんって、とっても
かわいいから
手取り足取りいろいろ教えて
あげたくなっちゃう」
と言って、ウフッと笑った。
「は、ははは……そう?」
あたしは思わず顔の筋肉に
力を入れた。
か、顔がひきつってそうで…
「ねぇ、夏輝くん」
オバサンがあたしの方に
にじり寄りながら言う。
「色々大変だと思うけど
がんばって。
何か起こったら私がすぐ
助けてア・ゲ・ル!」
……それを聞いて、あたしの
体にさぶいぼが出たのは言う
までもない。