ホスト☆ガール
#2
男装ホストの奮闘
次の日。
大学の授業の終わって、
あたしは家の近所の大型
ショッピングセンターで
買い物をした。
昨日、姉ちゃんに渡された
お給料は、普通の仕事で普通
に働いてたら絶対1日じゃ
稼げない額で。
しかも日払いで。
そのお金で、何枚か男ものの
服(その中でも中性的なの)を
買った。
そして、その中の1つ、
モノトーンチェックのネル
シャツを身につける。
それに、モスグリーンの
カーゴパンツをエンジニア
にブーツインしたら
「まあ、ちょっと華奢な
男の子に見えなくもない…
かな?」
鏡の前でそうつぶやき、
紫のリュックを背負う。
ハンドバックやクラッチ
バックは持っていけない。
女の子ってバレてしまう。
それに、タイトなシルエット
のトップスもだめだ。
胸は大きくないけれど、全く
ないわけじゃないし。
「よし!」
鏡を見て、自分の格好に
女子要素が混ざっていない
ことを確認。
あたしは鍵を閉めて、家を
出た。