一生かくれんぼ
少女
9月22日 17時36分
春川隆行が指名手配されてからちょうど2ヶ月がたった 。
春川隆行は何度か警察にも追われた。
そして毎日毎日いろんな公園で寝泊まりしていた。
今日寝泊まりする公園も決めて、春川隆行は一息ついていた。
すると後ろから春川隆行の肩をトントンと誰かが触ってきた。
春川隆行は警察だと思い、素早く振り向いた。
そこにはどう見ても10代の少女が立っていた。
「何だお前。」
春川隆行は怯えながら言った。
春川隆行は心の中で、亡くなった母ちゃん以外信用しないと決めていた。
「おじさん、お金持ってないの?」
27才のオレがおじさん!?
でもこの少女から見たら、オレもおじさんか。
そんな事を考えていると、少女はまたしゃべりだした。
「おじさんいつもいろんな所で見るけど、ホームレスって感じもしないし、何してるの?」
春川隆行はめんどくさいので、軽くあしらった。
「うるさい。あっちいけ。」
それでも少女は話しかけてきた。