一生かくれんぼ
そして春川隆行は良い香りで目が覚めた。
味噌汁の香りだ。
時間は 9月23日 9時29分
南田朋美は春川隆行の分も朝飯を作っていた。
春川隆行は南田朋美が作ってくれた朝飯を食べた。
素直にうまかった。
だが春川隆行は素直にうまいと、南田朋美に言うのが照れくさく違う話しをした。
「お前学校行かなくて行いのか?」
「ワタシ成績良いから、ちょっとぐらい行かなくても大丈夫。」
「そうか。オレそろそろ行くわ。」
「行くってどこに?」
南田朋美はキョトンとした顔で言った。
「別にどこかは決めてないけど…」
春川隆行は弱気に言った。
すると南田朋美はいつもの笑顔で言った。
「だったらここに居なよ。」
「良いのか…」
春川隆行はまた弱気に言った。
「全然良いよ!」
南田朋美はまた笑顔で言った。
20XX年 9月23日 9時42分
春川隆行は南田朋美の家で寝泊まりする事になった。