一生かくれんぼ
夢
10月22日 10時06分
春川隆行が指名手配されてからちょうど3ヶ月がたった 。
春川隆行は南田朋美と朝飯を食べていた。
南田朋美の家で寝泊まりするようになり春川隆行は、どんどん健康になっていった。
今でも警察に追われる事もあるが、尾佐田からの電話はこの1ヶ月1度もない。
そして春川隆行が寝泊まりするようになってから、南田朋美はあまり学校に行ってないようだ。
「おい朋美。オレは大丈夫だから学校行って来いよ。」
「だからワタシは成績良いから大丈夫。」
南田朋美は学校の事を言うと、いつもこう言う。
「おじさんって何か夢とかなかったの?」
南田朋美が聞いてきた。
「やりたい事もあったけど、今こんな状況だしな…」
「おじさんがやりたかった夢って何?」
南田朋美は純粋な目で聞いてきた。
「一応自分のレストランを持つのが夢だったな…」
「良いじゃんその夢!叶えようよ!」
南田朋美は先程以上に純粋な目で言ってきた。
「無理だろ…オレ指名手配されてんだぜ…」
春川隆行は現実的な事を言った。