一生かくれんぼ
攻める!





11月22日 6時36分


春川隆行が指名手配されてからちょうど4ヶ月がたった 。


朝早く春川隆行は南田朋美を起こし、話しをした。


「話しって何?」


南田朋美は不思議そうな顔で言った。


「オレ…このまま隠れてても、ダメだと思うんだ…」

南田朋美はまたも、不思議そうな顔で言った。


「隠れててもダメって、じゃあどうするの?」


「尾佐田を攻める!」


「尾佐田って、おじさんが指名手配された事を伝えに来た人でしょ。」


南田朋美は前に、春川隆行が話した事をよく覚えていた。


そして南田朋美は続けてしゃべった。


「でも尾佐田の居場所は分からないんでしょ。」


春川隆行は自分の考えを南田朋美に話した。


「3ヶ月前にオレがO町に行ってT町に帰って来たら尾佐田から電話が掛かってきた。それで尾佐田はT町から出るな。とオレに言った。」


「そんな事があったの!?」

南田朋美は驚いた顔で言った。


春川隆行は続けてしゃべった。


「だから、オレがT町から少しでも出れば尾佐田から電話が掛かってくると思うんだ。その時に尾佐田の居場所のヒントを掴む!」





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