【実話】恋しくて
それから、玄関の方でバタバタ音がした。
どうやら母が仕事から帰ってきたようだった。
ヒデが、
「そろそろイルミネーション観に行こうか?」
って聞いてきた。
「そうだね。」
あたし達は部屋を出た。
リビングを通るとき母に会った。
「いらっしゃい。帰るの?」
「はい。これからイルミネーション観に行くんです。」
「そうなの。またいらっしゃいね。」
そうヒデはあたしの母と言葉を交わして、玄関を出た。