【実話】恋しくて
そしてお互いの誕生日をお祝いする当日。
いつのまにか二人の待ち合わせ場所になっていた駅の改札前で、あたしはヒデを待っていた。
少し遅れてヒデが来た。ヒデは初デートの時以外、毎回遅刻していた。いつもあたしが先に待ち合わせ場所に着いていた。
「ごめん!」
開口早々、ヒデが謝る。
ヒデの遅刻は毎回のことになっていたけど、こういった特別な日のデートはちゃんと時間通り来てほしかったなと思った。
―まぁ仕方ないのかも知れないけど…。―