紅の系譜
第1章.覚醒
「成瀬川!学校終わった後空いてる?俺、買い物行きたいんだけどさ。」
「ん…今日?そうね…いいよ、特に用事ないから。」
今、買い物に誘ってきたのは北原昇(きたはら・のぼる)。私、成瀬川紅葉(なるせがわ・くれは)の昔からの幼なじみ。
昇とは小さい頃から家もお隣、幼稚園も小学校も、中学高校も一緒。で、今はクラスも一緒。
だから、一番気が楽だし、他の誰と一緒にいるより落ち着く。
「紅葉…俺さ、今日…」
「成瀬川さん!」
昇が何か言いかけたとき、クラスの入り口のほうから声がした。
「ん…今日?そうね…いいよ、特に用事ないから。」
今、買い物に誘ってきたのは北原昇(きたはら・のぼる)。私、成瀬川紅葉(なるせがわ・くれは)の昔からの幼なじみ。
昇とは小さい頃から家もお隣、幼稚園も小学校も、中学高校も一緒。で、今はクラスも一緒。
だから、一番気が楽だし、他の誰と一緒にいるより落ち着く。
「紅葉…俺さ、今日…」
「成瀬川さん!」
昇が何か言いかけたとき、クラスの入り口のほうから声がした。