紅の系譜
「あ、そう。はいはい、のろけ話はお腹いっぱい。他でやってくださいー」

昇は興味ないという感じで、わたしの話を遮った。

「昇が自分できいてきたんじゃん・・・」


「あ?そうだったかなー。もう忘れた。」


「都合のいい記憶力ね。」


あきれながら話していたら、気づくと家についていた。

「じゃあ昇、また明日、学校でね。」

私が家に入ろうとすると、いきなり手をひかれた。

「きゃ・・っ」


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