紅の系譜
「あ、ごめんね、環さん。先にお茶頼んじゃった・・・。」

「いいよ、待たせちゃったのはこっちだし。だいぶ待たせちゃったかな?」

環さんは、走ってここまできたみたいで、
うっすら汗を額に浮かべている。

「ううん、大丈夫。それより、このカフェとっても素敵。
お茶も美味しいし、雰囲気もオシャレなんだけど落ち着くな。」

「そっか、そう言ってもらえると探した甲斐があったよ。」


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