紅の系譜
「あ、すみません。エスプレッソを1つお願いします。」

環さんは注文を済ませると、私の目をじっとみつめてきた。

改めて、面と向かって話すとなると、何を話していいのか
わからない。

なにか切り出さなくちゃ気まずい・・・・。


「あ、その。環さんは高校3年だから・・・
大学どこにいくとか、きまってるの?」


「ん?そうだね、一応受けようと考えているところはあるよ。
でも、東京だから、下宿とかは今のところ考えてないかな。」

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