紅の系譜
環さんは、二人で話せる場所をということで、屋上まで
私を連れていった。

「ここなら、いいかな・・・」

「環さん・・・話って何?」

「うーん・・・・。改まって聞かれるとちょっと困るな。」

なぜか、言葉を濁したまま、夕暮れの屋上に沈黙が流れる。




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