紅の系譜
「そんな!危ないんだったら2人で行った方がいいに決まってるじゃない!」

昇は大きなため息をついた。

「あのなぁ…紅葉は一応女なんだから、何かあったらどうすんだ?俺はこの辺りは慣れてるから大丈夫だけど、お前がくると逆に足手まといなの!」

足手まといという言葉をきいて、カチンときた。

「だから、絶対安全なところにいて、俺についてくるなよ。」


心配してくれてるのはわかるけど…


「後ついて来たら、ソッコー家に送り返すからな!」

昇は、そういい残すと路地裏に消えていった。
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