紅の系譜
2.突然現れたアイツ
暑い。いくら夏とはいえ、もうちょっとクーラー効かせるとか、
何とかしてほしい。
昇にせかされて、学校に来た私は、終業式に出ていた。
「それでは、みなさん。体調には気をつけて、よい夏休みを過ごしてください。」
蒸し暑い体育館での終業式。外の気温と生徒全員が集まっているせいで、温度が半端ないくらい。
クラスメイトも、暑さで完全にダレきっている。私も、暑さで頭がぼうっとする。
早く終わらないかな、と思っていたら、校長の話も済んだみたいで、やっと解放された。