Symphony V
そんな…まさか……
懐かしい声。
何度も何度も聞いたあの声は。
「おかあさん!?」
思わず携帯を耳に当てる。
そんな。お母さんは2階で!
『今夜0時、ヒラツカ山に一人でこい』
電話の主は、そう、短く言うと、ブチッと電話が切れた。
「やだ、ちょっと!まっ…お母さん!おかあさん!」
泣き崩れながら、ツーっツーっと電話の切れた音のする携帯に向かって、必死で声をかけた。
だって、あの声は!
お母さんの声だったんだもん!
2階で見た遺体は、実は別の人の遺体で、本当は生きているのかもしれない。
何が真実で、何が嘘なのか。
何もわからない。
だけど。
確かにお母さんの声が聞こえたの。
懐かしい声。
何度も何度も聞いたあの声は。
「おかあさん!?」
思わず携帯を耳に当てる。
そんな。お母さんは2階で!
『今夜0時、ヒラツカ山に一人でこい』
電話の主は、そう、短く言うと、ブチッと電話が切れた。
「やだ、ちょっと!まっ…お母さん!おかあさん!」
泣き崩れながら、ツーっツーっと電話の切れた音のする携帯に向かって、必死で声をかけた。
だって、あの声は!
お母さんの声だったんだもん!
2階で見た遺体は、実は別の人の遺体で、本当は生きているのかもしれない。
何が真実で、何が嘘なのか。
何もわからない。
だけど。
確かにお母さんの声が聞こえたの。