Symphony V
「参ったね、感動の再会になる予定だったっていうのに」
はぁ、とため息をつくその人物は、くすくすと笑いながら2人に近づいてきた。
「右によけろ」
「え?」
稜夜に言われて右に体を傾けた瞬間、腕にチリッと痛みが走った。
「いた!」
思わず腕を押さえる。
振り返ると、そこには1人の人影が見えた。
フードをかぶっているせいで、月明かりで顔の部分が陰になっており、誰なのかは判別がつかない。
「離れなさいよ!」
どこかで聞き覚えのある女の子の声。
唯の体がびくっと震えた。
「どうして昔っからあんたは私の邪魔ばっかりするのよ!そうやって、いつも私の欲しいものを全部あんたは奪っていく!」
ヒステリックに叫ぶその声に、唯は目を丸くした。
「まさか…葵先輩?」
口元がつりあがり、にぃっと不気味な笑みをたたえている。
唯は鳥肌が立った。
「あんた、ほんっと目障り」
そういってまゆは手をゆっくりと上げる。銃口がきらりと鈍く光った。
――――殺される!
そう思った時だった。
はぁ、とため息をつくその人物は、くすくすと笑いながら2人に近づいてきた。
「右によけろ」
「え?」
稜夜に言われて右に体を傾けた瞬間、腕にチリッと痛みが走った。
「いた!」
思わず腕を押さえる。
振り返ると、そこには1人の人影が見えた。
フードをかぶっているせいで、月明かりで顔の部分が陰になっており、誰なのかは判別がつかない。
「離れなさいよ!」
どこかで聞き覚えのある女の子の声。
唯の体がびくっと震えた。
「どうして昔っからあんたは私の邪魔ばっかりするのよ!そうやって、いつも私の欲しいものを全部あんたは奪っていく!」
ヒステリックに叫ぶその声に、唯は目を丸くした。
「まさか…葵先輩?」
口元がつりあがり、にぃっと不気味な笑みをたたえている。
唯は鳥肌が立った。
「あんた、ほんっと目障り」
そういってまゆは手をゆっくりと上げる。銃口がきらりと鈍く光った。
――――殺される!
そう思った時だった。