Symphony V
頭の中が真っ白になった。
「い、今、なん…て…?」
レオンの言葉が理解できなかった。
「稜夜は、唯のことをずっと、想っていたんだ」
「小さい頃の…話だよ…?先輩だって覚えてないよ、きっと」
唯自身はすっかり忘れていた、遠い過去の記憶。
先輩は、それを覚えていたっていうの…?
レオンは首を横にふる。
「小さい頃の、大切な約束、だ」
「でも、それじゃなんで…先輩はその事を話してくれなかったの?」
唯の困惑した表情をみて、レオンは少し戸惑いながら話はじめた。
「唯が、覚えていなかったからだと、思う」
「でも、言ってくれれば…!」
思い出したかもしれない。ちゃんと、先輩と約束したことを、思い出せたかもしれない。
「…辛い記憶を、蘇らせることになるんじゃないかって、そう、思ったんだろう」
レオンの言葉に、唯は一瞬、体が止まる。
「辛い…記憶…?」
曖昧な過去の記憶。
思い出せない、失われた記憶。
レオンの言葉に反応するかのように、ズキンと頭に痛みがはしった。
「い、今、なん…て…?」
レオンの言葉が理解できなかった。
「稜夜は、唯のことをずっと、想っていたんだ」
「小さい頃の…話だよ…?先輩だって覚えてないよ、きっと」
唯自身はすっかり忘れていた、遠い過去の記憶。
先輩は、それを覚えていたっていうの…?
レオンは首を横にふる。
「小さい頃の、大切な約束、だ」
「でも、それじゃなんで…先輩はその事を話してくれなかったの?」
唯の困惑した表情をみて、レオンは少し戸惑いながら話はじめた。
「唯が、覚えていなかったからだと、思う」
「でも、言ってくれれば…!」
思い出したかもしれない。ちゃんと、先輩と約束したことを、思い出せたかもしれない。
「…辛い記憶を、蘇らせることになるんじゃないかって、そう、思ったんだろう」
レオンの言葉に、唯は一瞬、体が止まる。
「辛い…記憶…?」
曖昧な過去の記憶。
思い出せない、失われた記憶。
レオンの言葉に反応するかのように、ズキンと頭に痛みがはしった。