Symphony V
ピリッピリッピリッ…ピリッピリッピリッ…

突如鳴り響く電子音に、唯はびくっと体を震わせた。

「…ごめんなさい、私の携帯みたい」

唯はそう言って、持ってきていたバッグの中をごそごそっと漁った。
鳴っていた携帯を手に取り、唯は音を止めた。1通のメールを受信していた。

「誰からだ?」

村儀に聞かれて、唯は首をふった。

「…友達からでした」

そう言って、唯はメールの内容をチェックした。



タイムリミットは今夜0時。この間と同じ場所で待っているよ。
さぁ…楽しみに待っているよ。



唯はぎゅっと携帯を握り締めた。
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