Symphony V
「息子が神隠しにあったって書いてる…」

唯は眉をひそめた。

「かみかくし?」

レオンが不思議そうに聞いてくる。

「あぁ…えぇっと…簡単に言うと、この世のものじゃないものに連れ去られて、行方不明になる。でいいのかな」

レオンが意味がわからない、と頭を振る。

「日本では、そういうものがあるの」

うまく説明できる気がしなかったので、唯はなかば強引に話を進める。

「要するに、行方不明ってことだと思うんだけど…」

それにしても、神隠しとは穏やかではない。

「稜夜先輩、昔そんなことがあったんだ…」

呟く唯に、レオンは怪訝そうな顔をする。

「そんな話、稜夜から聞いたことないぜ?」

言われて唯は少し考える。

「…あんまり覚えてないとか、話したくない、とかじゃない?」

確かに、とレオンは頷くも、少し納得できないといった顔をする。

「な、この神隠しについて詳しく調べられないのか?」

言われて、唯はわかったとまたぱちぱちとキーボードを叩いた。


【神隠し 高遠稜輔 息子】


HITする記事は少なかったが、それでも何件か該当するものが出てきた。
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