Symphony V
持って来てくれたコップを片手に、稜夜とレオンと3人でドリンクバーに並ぶ。何を飲もうかと迷っていると、少し離れたところから、女の子の声が聞こえてきた。
「ねね!ドリンクバーのとこにいる人!すっごいかっこよくない?」
「あ、私も思ってた!てかさ、あの金髪美少年の連れだと思わなかった!」
「あの子チョー羨ましいよねー」
誰のことを言っているのか、すぐにわかった。そして、羨望の眼差しがちくちくと刺さってきて痛い。唯はさっさとウーロン茶をコップに注ぐと、そそくさとテーブルに戻った。
ドリンクバーの使い方をレオンに教えている稜夜。かっこいい稜夜に綺麗な顔立ちをしたレオン。
すごいなぁ…絵になる。ホントに。…ってあれ?
うっとりと2人をテーブルから眺めているときに、ふと、唯はレオンの顔を見て何かが引っかかった。
どっかであの人…見たことある気が…
うーん、と唸っていると、稜夜達がテーブルに戻ってきた。難しい顔をしている唯に、首を傾げながら声をかけた。
「どうした?」
聞かれてはっと我に返る唯。
「いえ、なんでもって…あぁ!」
レオンの持っているコップを見て思い出す。正確には、レオンの手を見て思い出した。
「どうしたの?」
びくっとなる2人に、唯は慌てて手をふった。
「やや、すいません、急に大きな声出して」
しゅん、と顔を真っ赤にして小さくなる唯をみて、レオンは笑った。
「面白いね、この子」
恥ずかしさのあまり、さらにしゅんっと小さくなる。
「あんまりからかうなよ」
稜夜も少し笑いながら、席に着いた。
「ねね!ドリンクバーのとこにいる人!すっごいかっこよくない?」
「あ、私も思ってた!てかさ、あの金髪美少年の連れだと思わなかった!」
「あの子チョー羨ましいよねー」
誰のことを言っているのか、すぐにわかった。そして、羨望の眼差しがちくちくと刺さってきて痛い。唯はさっさとウーロン茶をコップに注ぐと、そそくさとテーブルに戻った。
ドリンクバーの使い方をレオンに教えている稜夜。かっこいい稜夜に綺麗な顔立ちをしたレオン。
すごいなぁ…絵になる。ホントに。…ってあれ?
うっとりと2人をテーブルから眺めているときに、ふと、唯はレオンの顔を見て何かが引っかかった。
どっかであの人…見たことある気が…
うーん、と唸っていると、稜夜達がテーブルに戻ってきた。難しい顔をしている唯に、首を傾げながら声をかけた。
「どうした?」
聞かれてはっと我に返る唯。
「いえ、なんでもって…あぁ!」
レオンの持っているコップを見て思い出す。正確には、レオンの手を見て思い出した。
「どうしたの?」
びくっとなる2人に、唯は慌てて手をふった。
「やや、すいません、急に大きな声出して」
しゅん、と顔を真っ赤にして小さくなる唯をみて、レオンは笑った。
「面白いね、この子」
恥ずかしさのあまり、さらにしゅんっと小さくなる。
「あんまりからかうなよ」
稜夜も少し笑いながら、席に着いた。