Symphony V
気がつくと、暗い部屋の中で、ふかふかのベッドの上にいた。
「…寝ちゃってたんだ」
起き上がると、側に置いてあった椅子の上で静かに眠っているレオンの姿があった。
そっと傍に近づく。
サラッとした金髪から、長いまつげが見える。整った綺麗な顔が、窓から射し込む月明かりに照らされ、まるでお伽噺から出てきた王子様のように感じた。
「うーん…やっぱり男前よねー」
少しの間、レオンを見つめ、唯はテーブルの上に置いてあった携帯を手に取った。
時間を見てみるとすでに夜の11時を回っていた。
「…ここからだと、もう出なくちゃ間に合わない」
携帯をジーンズのポケットに入れ、レオンを起こさないように、そっと部屋を出た。辺りをキョロキョロと見回してみると、交代の時間なのか、キアリーの仲間の姿もなかった。
今しかない。
唯は早足でエレベーターに駆け込む。誰にも会わないようにと祈りながら、ホテルを出た。
「…寝ちゃってたんだ」
起き上がると、側に置いてあった椅子の上で静かに眠っているレオンの姿があった。
そっと傍に近づく。
サラッとした金髪から、長いまつげが見える。整った綺麗な顔が、窓から射し込む月明かりに照らされ、まるでお伽噺から出てきた王子様のように感じた。
「うーん…やっぱり男前よねー」
少しの間、レオンを見つめ、唯はテーブルの上に置いてあった携帯を手に取った。
時間を見てみるとすでに夜の11時を回っていた。
「…ここからだと、もう出なくちゃ間に合わない」
携帯をジーンズのポケットに入れ、レオンを起こさないように、そっと部屋を出た。辺りをキョロキョロと見回してみると、交代の時間なのか、キアリーの仲間の姿もなかった。
今しかない。
唯は早足でエレベーターに駆け込む。誰にも会わないようにと祈りながら、ホテルを出た。